不登校について思う事

子どもの人口は減っているのに不登校児は年々増加しています。

昔の不登校児はいわゆる「不良」です。
見た目にも分かりやすかったですよね。

尾崎豊さんの歌「15の夜」が見事に言い表わしています。

「自分の存在が何なのかさえわからない」
不安の中で、
「退屈な授業が全てだと押し付ける大人」
に対する強烈なメッセージが歌われています。

「心のひとつも解り合えない大人たちをにらみ」
「誰にも縛られたくないと逃げ込んだこの夜に自由になれた気がした15の夜」
この歌に共感した若者は本当に多かったですよね。

今は一見特別に見えないいわゆる
「普通の生徒」
が不登校になっています。
先生に逆らう事もせず言葉遣いもきちんとした生徒です。
黒髪で校則もまもる真面目な生徒です。

この両者が大きく違うところを考えてみました。

見た目も違いますが、その奥に感じるのは圧倒的な心のエネルギーの差です。

昔の不良は社会に対する不満や怒りを身体中から出していましたよね。
髪を染めてボンタンを履きバイクを乗り回すことは心のエネルギーがないとできません。
そして仲間がいました。

しかし今の不登校児は疲れ切っています。
諦めているようにも見えます。
心のエネルギーが枯渇しているのです。
そして仲間がいません。

これは1番の違いであり、ここに不登校児が増加した原因が隠れていると思います。

不登校の解決は一つではありません。

それぞれのご家庭の方針と何よりも子ども自身の気持ちを大切にしていきます。

今が全てではありません。

大丈夫!ひとりじゃないから。